こんにちは!

ストレッチ専門店『Bee stretch』
インストラクターの
藤井 奈津実 (ふじい なつみ)です!😆

つり革につかまっている時や洗濯物を干していると腕がだるくなる、ボールを投げるときや投げた後に腕が痺れる、
ということがある方はいませんか?

そういった方は「胸郭出口症候群」を疑う必要があります!!

【胸郭出口症候群】とは??

まず、胸郭出口症候群とは何かについて、
症状や原因についてお話していこうと思います!
胸郭出口症候群とは、首から出て腕にかけて走行している神経の束、腕神経叢(わんしんけいそう)や鎖骨下動脈(さこつかどうみゃく)が圧迫されることによって起こる症状のことです。

腕神経叢は、肩から手にかけての様々な運動神経や感覚神経に加えて、血管への自律神経も含まれています。
この神経の束がや血管が圧迫されることにより、胸郭出口症候群の代表的な症状である肩から手にかけてのしびれや痛みや冷感が生じます。
胸郭出口症候群という特殊な名前の由来ですが、腕神経叢の通り道を知ることで理解することが出来ます。
腕神経叢は、首から手に至るまでの間に筋肉と骨の隙間でできているいくつかのトンネル様の部分を通ります。
胸の付近にある(胸郭)トンネルの部分(出口)で、神経や血管が圧迫されることにより起こる疾患のため、胸郭出口症候群という名前の疾患なのです。

見にくい図で申し訳ございません・・・
頑張って書いたのでご愛敬でお願いします💦

 

 

【原因となる動作】
以下の動作や姿勢が多い方は、要注意です!

  •  デスクワークなどで前かがみになっていることが多い
  •  電車の吊革に掴んでいる時間が長い
  •  なで肩でストレートネック
  •  野球などの投球動作を繰り返し行う

以上の動作がなぜ原因となるのか詳しく説明していきます!

【デスクワークなどで前かがみになっていることが多い


右の図を見て頂くと、デスクワークなどで、頭が前に出て、
背中が丸まっている事が多い方は、胸回りの筋肉が収縮し、硬くなってしまいます。

また、頭の重さを首で支えることになるので、
首周りの筋肉も硬くなってしまいます。

先ほどお伝えした、胸郭出口症候群の原因となる神経の
腕神経叢は、首の筋肉(斜角筋)、胸の筋肉(小胸筋)
のトンネルを通っている神経です。

この姿勢は、胸の筋肉や首の筋肉が、硬くなってしまうだけでなく、
鎖骨の位置も悪くさせてしまうので、トンネルの道を圧迫し、
痛みやしびれが出てしまうのです。

【電車の吊革を掴んでいる時間が長い】


電車の中で吊革を持つ体制は、肩を少し外に開き、さらに、腕を外側へねじった姿勢になります。

この姿勢は鎖骨や肋骨の隙間が減り、神経や血管が圧迫され、
手首の脈が弱くなったり、消失することがあります。

 

そうして、腕全体に血流が行かなくなり、しびれの原因となってしまうのです。

【なで肩やストレートネック】

なで肩になると、腕が下方向に常に引っ張られた状態になります。

腕の筋肉をの下に引っ張ってもらうとわかると思いますが、
腕が下に引っ張られると、首の筋肉が伸びていきます。

しかし、常に引っ張られ続けると、首の筋肉はこれ以上伸びないように
緊張するようになります。

緊張した首の筋肉(斜角筋)の間を通る、腕神経叢が引っ張られながら、
圧迫を受けます。

この腕神経叢が牽引と圧迫を受けることにより、腕のしびれや、痛みが表れるのです。

また、ストレートネックは頭の位置が前に出てしまい、首の筋肉に
負担がかかってしまうことにより、
筋肉が緊張し、神経を圧迫してしまいます。

【野球などの投球動作を繰り返し行う】

胸郭出口症候群は若いスポーツ選手でもなりやすいものです。

野球などの投球動作では腕を上げ、外側にねじるようになります。
これは、先ほどお話した吊革につかまる動きを大きくしたものになります。

なので、この動作も繰り返し行うと、鎖骨と肋骨の間の隙間が減り、
神経や血管を圧迫してしまうのです。

テニスや、剣道、水泳などでも胸郭出口症候群になってしまう可能性はあります。

胸郭出口症候群の予防や改善について

先ほどお伝えしたように、胸郭出口症候群は首から肩にかけて通る血管んや神経の圧迫により起こります。

血管や神経の圧迫は筋肉の硬さや不良姿勢によって起こってしまいます。

なので、首や肩回りの筋肉のストレッチや、正しい姿勢を維持するための
ストレッチが必要になります!!

いくつか自宅でも行えるセルフストレッチをご紹介いたします!

胸鎖乳突筋、斜角筋

胸鎖乳突筋と斜角筋が硬くなると

胸鎖乳突筋と斜角筋が左右どちらも収縮すると、首を前に倒すように曲がります。
収縮して硬い状態が続くと、日常生活では首を前に倒した状態で前を向かなければならないので、
右図のような姿勢になります。

さきほどもお伝えしたように、ストレートネックは胸郭出口症候群の原因となってしまうので、
ストレッチで予防していきましょう

 

ストレッチ方法

小胸筋

小胸筋は肩を内にひねるような動きで作用します。

デスクワークでは、常に、腕を前に出し、肩を内側にひねる状態で作業するので、
小胸筋は持続的に収縮しなければいけなくなり、硬くなりやすいです。

小胸筋のまわりには、神経や血管が通っているので、
小胸筋が硬くなると、その神経や血管の圧迫が起こり、胸郭出口症候群の症状が出てしまいます。

なので、デスクワークの方は特に、ストレッチなどで予防することが必要です。

小胸筋のストレッチ

最後に

まずは、この二つのセルフストレッチで胸郭出口症候群をしっかりと予防していきましょう!
それでも、なで肩や、ストレートネックなどが気になったり、すでに胸郭出口症候群の症状が出ている方は、
一度、BeeStretchで全身のストレッチを受けてみてはいかがでしょうか?
ぜひ、身体の変化を実感してみてください!